2023年度設計製図講座
課題「図書館」
留意事項
昨年同様に試験対策として下記の内容を参考に確認してください
近年の試験傾向として特に法的規制に注意
直前対策
1.試験に臨む心構え
l 最後まであきらめない10人に4人は合格する。
l 作図の美しさでは合格しない(未完・不完全・不整合は不合格)
l 全て、時間との勝負(時間の管理が重要)
l エスキスは拘らない(今までの計画の中で無理はしない)
l 決めたら一気に描く
l 留意事項と要点は、コンセプトのヒント
l 絶対負けない気持
2.手順を確認
l 課題文をしっかり読み込む(要求室とその他の施設を概略確認から)
l 全体のイメージを大切に(第一印象を大切に)
l 周辺環境の把握は設計の基本
l 屋外施設・屋上庭園の利用状況を確認
l アプローチ及び屋外施設の配置計画
l G数で全体を確認し、グリッド割りを決定して、全てをグリッドで計画
l 要点を考慮した計画
l 要点と同様に図面に書き込みを可能な限り最後に書き込み
3.計画の注意事項
l プライバシーとセキュリティは日照より重要
l 面積・高さ・北側斜線・絶対高は最初に確認(計画に反映)
l 遊歩道は公園、歩行者専用道路は道路(課題文に注意)
l 避難距離・回廊式は万能(無窓居室は40m以内・重複距離30m以内の場合屋外階段で対応)
l 公園・水路の緩和(道路斜線及び延焼の恐れは全て緩和・北側斜線は道路の全て、水路は1/2緩和)
l 竪穴区画は特定防火設備・延焼の恐れは防火設備
l 採光に必要な居室よりプライバシーに影響
番外 (平面2面と3面の違い)
1.作図量は大差なし
2.平面2面は、中庭・中央4Gの吹抜け計画
3.平面2面ほど回廊式は避難計画が有効
4.平面2面は、要求室が多く部門毎の室間のグルーピングに配慮必要
5.3階以上の表現に注意
Dsic 2023 年度一級建築士設計製図講座日程
開校日
2022 年 8 月 9 日 担当講師とのコンタクト可能日
課題発送日程
2022 年 8 月 4 日 18 時以降 課題 2301 課題文
9 日 18 時以降 課題 2301 解答例及び解説
11 日 18 時以降 課題 2302・2303 課題文
16 日 18 時以降 課題 2302 解答例及び解説
18 日 18 時以降 課題 2303 解答例及び解説
課題 2304 課題文
23 日 18 時以降 課題 2304 解答例及び解説
25 日 18 時以降 課題 2305 課題文
30 日 18 時以降 課題 2305 解答例及び解説
9月1 日 18 時以降 課題 2306 課題文
6 日 18 時以降 課題 2306 解答例及び解説
8 日 18 時以降 課題 2307 課題文
13 日 18 時以降 課題 2307 解答例及び解説
15 日 18 時以降 課題 2308・2309 課題文
20 日 18 時以降 課題 2308 解答例及び解説
22 日 18 時以降 課題2309 解答及び解説
課題 2310 課題文
27 日 18 時以降 課題 2310 解答及び解説
10月8日 本試験日
以上の日程で課題を発送(事務局よりメールにて)予定です。
作成上の状況により、早まることはありませんが 1 日又は 2 日程度遅れる
ことはご了承ください。
遅れる場合には、事前に事務局よりご案内申しあげます。
今後の日程及び添削の返却に関しては、担当講師とご相談ください。
添削の返却の日数は、解答例受領後 1 週間を目安にしております。担当講師に
ご確認ください。
課題等の不備及び質問に関しては、担当講師と打ち合わせください。課題文
発送後の対応は時間の制約上、担当講師に一任しております。
Dsic
事務局
設計製図試験のポイント
設計製図試験は、6時間30分の限られた時間内に与えられた条件を的確に把握し、設計者の考えを表現するものです。ただし、限られた時間内に行うものですから実務で行う設計とは異なり、デザイン性、個性及び独自性は求められません。あくまでも条件を満たしていることが最優先になります。しかし、すべての条件を満足させ完璧を求めるものではありません。設計者として優先順位を持って対応することが必要です。また、与えられた条件を満たすことと同等に合否に関係する項目があります。設計の常識である基本的な考え方、例えば管理者より利用者優先の考え方や設計の基本である動線計画及びゾーニング計画です。
合格するためには、採点方法を知ることも重要です。採点は、条件や室の欠落、不整合のチェックから行われ、成果品としての最低条件を満たしているかが問われます。その為に、常に時間の管理とともに集中力を持って自己管理能力が求められますので、訓練を重ね自信をつけることが大切です。単純にこの減点法による採点で3割の方(採点結果ランクV及びランクWに該当)が不合格になっています。次に、過去の受験者の聞き取りによる成果品と採点結果等のアンケートを分析しますと減点法ではなく、加点方法等による選別が行われていると考えられます。この採点で最低条件を満たした成果品をさらに3割(採点結果ランクUに該当)がふるいにかけられています。減点で評価するより加点で評価するほうが設計の良否及び設計の能力を試される設計製図試験では、白黒ではなくグレーもあり輝く白もあるはずで、理にかなっていると考えられます。
成果品の優劣を考えるとき、減点の少ない完璧さよりバランスの取れた考え方が求められると考えます。以上の考え方から、当センターの設計製図の受験対策のポイントと考えて添削指導及び独自の採点を採用しております。担当講師の添削指導を受け求められる能力を磨き、対策を練り合格に向けてまい進してください。
別紙に、「設計製図受験対策ポイント」をまとめました。各自確認していただき担当講師とのディスカッションのきっかけとしてください。
設計製図試験受験対策ポイント
1. 作図
l 作図時間 2時間30分が必須(最短で1時間45分)
l 作図表現 メリハリがあり図面が見やすく(相対試験の為わかりやすく)
l 作図量 極力描きこむ
l 致命傷 図面同士及び計画要点との不整合
2.計画の要点
l 作成時間 1時間30分(作図後に作成し、図面上の書き込みも含む)
l 要点の内容 マニュアル的なものは避け、独自の文面を心掛ける
l 表現方法 読みやすく、わかりやすくさらに内容も多い箇条書き
l 致命傷 質問に答えず、内容が無くさらに1行のみ
3.プランニング
l プランニング時間は1時間30分目標に2時間以内にまとめる
l 拘らず、条件を満たせばよいと素直にまとめる
l わかりやすいゾーニング(主用途部門が的確な配置及び管理部門がまとまっている)
l わかりやすい動線(利用者動線が単純明快及び異なる動線が錯綜しない)
l 歩車動線が明快(車の動線が利用者動線と錯綜しない)
l 管理動線より利用者動線を単純明快に
l セキュリティに配慮し、管理事務室の配置に注意
l 室同士の見えない関係に配慮(動的部屋と静的部屋の関係等)
4.戦略
l 全て時間との勝負の為、常に時間を意識して訓練及び対応
l 相対試験の為、他の人より上を目指す心構え
l 意志を強く持ち、ぶれない考えを貫く
l 考え抜き対応力を養う
l 受かっている人は、天才でもなく才能豊かでもなく同じことをやってきた人
l 試験に求められる能力は、的確に文章を読み、的確に判断できること
l 完全を求めず、無理をせず優先順位を決め柔軟に対応する